先日、松本に出かけた帰りに、いつもの書店に立ち寄りました。特に買うものがない時は、普段目に留まらない書籍やエリアに吸い寄せられることが多いのです。今回は「自分の言葉で書く 思いが届く・相手が動く『文章』の書き方」という書籍に目が留まりました。この本、さわらぎ寛子著の新刊で、明日香出版社から発売されたばかりです。

この本の魅力は、なんと言っても「言葉の届き方が変わる」という点にあります。現役のコピーライターとして25年以上の経験を持つ著者が、言葉を如何にして相手に届かせるかという視点から、文章の書き方を解説しています。「書きたいのに書けない」と感じることは多くの人が抱える悩みですが、本書はその悩みを解決する手助けをしてくれるでしょう。

特に、SNSやメールでのコミュニケーションが日常的になった現代において、ただ読みやすい文章では相手の心に響くことは難しいと著者は訴えます。私も日々の発信で「伝わっているのかな」と不安になることが多く、心に響く文章の重要性を実感しています。この本は、自分にしか書けないことを持ちながら、相手に届く形で表現する技術を提供してくれます。

目次を見ると、文章を書く前の準備から始まり、相手の心に届けるための具体的なテクニック、さらには書き続けるためのノウハウまでが広範囲にわたって紹介されています。特に「文章の芯をつかむ」という章では、文章の基盤を築くための考え方が示されており、私自身もこれまでの文章作成に役立つ内容と感じました。

また、著者はAIでは生まれない「体温のある文章」を強調しています。これは、現代のデジタル社会において特に重要な視点です。私たちが日常的に接する情報は、しばしば冷たく、無機質なものになりがちです。しかし、自分の言葉で書くことにより、より人間味あふれる、共感を呼ぶ文章が生まれるのです。

この本を手に取ったことで、私も自分自身の思いをしっかりと伝えられるようになりたいと思いました。自分の言葉で発信することは、まさに「自分の人生を作る」ことにもつながります。その意味で、この書籍は単なる文章の書き方を教えるだけでなく、自己表現の重要性をも教えてくれるのです。

書店での偶然の出会いが、私の思考を刺激し、今後の文章作成に対する姿勢を見直すきっかけとなりました。これからは、自分の思いを言葉にして、相手に響くような文章を書く努力をしていきたいと思います。『自分の言葉で書く 思いが届く・相手が動く「文章」の書き方』は、私にとってその第一歩を踏み出すための道しるべとなることでしょう。興味のある方は、ぜひ手に取ってみてください。あなたの言葉が、きっと新しい形で生まれ変わるかもしれません。